2019年7月11日木曜日

反撃の狼煙 ~CTime展 予告編

前回に続き、ルナΩさんとの贈答です


●ルナさん詠める

魂の声に耳を傾けて~短歌3首

世の中に 生を受けたら ホントはね
みんな生きたい 幸せ願う

けれどもね 歯車狂い 動けない
ひとごとじゃない 受け止めましょう

死にたいは
   生きていたいよ
  助けてよ
魂の声
わかってほしい
 
さすらいのTwitter歌人✨ルナΩ




















●うさ、まとめての返し

死にたいの もう動けない
もう一度 君に会いたい
さあ反撃だ!

詠み人うさ



●うさ解説

絶望が行き着くはての、自殺願望。
でも本当は生きたくて。
帰って来るきっかけは、
人それぞれで。
優しい言葉だつたり。
大切な人であったり。


●CTime展
自分の作品をネットではなく、リアルに展示してみたい。
ネットでは味わえないリアルな観客の反応をみたい。
そんなアーティストの方の想いを支援する展覧会、
CTime展という企画が準備中とのことです。
情報わかり次第、順次掲載いたします。
凹んでるアーティストの方の反撃の狼煙になればいいな。
ぴょんか!むきぅ。








写真はこちら「ぱくたそ」さんから使用
https://www.pakutaso.com/20171031300post-13827.html


ひかり眩しくて

うさは、Twitterで、よく短歌のやり取りをして遊んでいます。
その中でもルナΩさんて方とはもう短歌戦友ともいうべき仲間です。
そのルナΩさんとのやり取りの一つを今回、ご紹介いたします。

●ルナΩさん詠める  

みあげてよ おんなじそらの したにはね
   かならずいるよ あなたのなかま



















●ご本人による解説ツイート引用
「この短歌✨自分でも気に入ってますよ☀
ひらがなonly初のUP。
塞ぎ込んで動けないとき、Twitterランドお散歩してたら、
消えたい、死にたい方々見かけて、声かけさせてもらって、
短歌に想いこめたんです✨(#^.^#)」



●うさ返し

眩しくて 水平線の 向こうがわ
まだ見ぬあなたに 届けこの歌


●解説
時に言葉は、絶望に震える心に届き
歌は短くとも希望の光となりうる
そうありたく。そう信じたい。


ぴょんか!むきぅ!


写真はこちら「ぱくたそ」さんから使用
https://www.pakutaso.com/20171001290post-13713.html

2019年5月16日木曜日

教えて 伊勢の みやこ鳥

はい。こんにちは。
寝るは極楽、働くは地獄の、うさです。

今日の一首は、伊勢物語の中の在原業平の歌ですよ。

・名にし負はば いざ言問はむ 都鳥 わが思ふ人はありやなしやと

読み方は、

・なにしおわば いざこととわん みやこどり わがおもうひとは ありやなしやと

ミヤコドリというのは、ユリカモメの別名だとか。


せっかくの伊勢物語なので、今回は、趣向を変えて、
うたものがたり風に解説です。
本物の伊勢物語よんだことないので、すべて、
うさの妄想で作ったフィクションですからねー
実在の人物とは関係ありません。
もちろん、時代考証なんてものはありませんよ。

でわ、うさの伊勢物語第九の段、始まります。

***

左遷されて東国の任地を目指しております業平様達の御一行。
今日は隅田川にやって参りました。

「この先に、川の渡し場がごさいますれば、船にお乗りになっていただくことになります」
惟光よ、お前はなぜに東の国にそんなに詳しいのだい?
業平様はこの旅の中、お供の惟光の東国情報の豊富さに違和感を募らせていたのです。

「おっちゃん達、乗るの、乗らないの?水が怖いの?怖くねぇって、
隅田の流れは、三国イチの穏やかさ、てめぇの母ちゃんだつて、
沈めりゃ黙るつてもんさぁ」
まだまだ子供の船頭が、業平様達に声をかけます。

お供の1人が、船頭となにやら話こみ、やがて
御一行は船に乗り込みます。

「♪ハァー 智に働きゃぁー角が立つぅー 情に棹さしゃ流されるぅー チョイナチヨ、チョチョイナチヨー」
船頭の小僧が、調子はずれな舟歌を唄いながら漕ぎますと
小舟は静かに川面を滑りはじめました。
周りには、赤い嘴をした鳥たちが、何羽も飛び回っております。

「ふむ。確かに、これは、穏やかな水面ですね」
業平様は、行く景色を愛でていらっしゃいましたが、
船の辺りを飛び回っているのと同じ鳥たちが、対岸のの川辺や川の中洲にも
群れていることにお気づきになられます。

「殿、あの鳥は、ミヤコドリといいまして、隅田川じゃ、ちっとした名物って
もんでさぁ」

だから惟光、お前はいつから江戸っ子になったのかね。
てか、エスパーかよ。いま、私の心を読んだよね?
そんな心うちは微塵も見せず、業平様は、頷きます。

「ふむ。毎年の宇治の遊びでは、私の笛の合奏に、女房達が喝采をくれたものだが。
今では、船頭の唄いに鳥の聴衆か。遠くへ参ったものだ」

ぴぃ。

業平様の自嘲に惹かれたのか、一羽の鳥が船縁に止まって一声鳴きました。

「おお、おまえは私の心がわかるのかい?」

きゅうう。ぴぃ。

興に乗った業平様は、一首詠まれます。

「ミヤコドリという名前なのだから、京の都のことにも詳しいのであろう?
では、質問するよ。私の愛しいあの人は、今も元気にしているのだろうか?
教えてくれよ、都という名の東の鳥よ」

お供の方々は、お歌を称えるのも忘れ、しんみり黙り込んでしまいました。
お調子者の惟光もいつにない神妙な面もちです。
みなさまそれぞれ京には色々思い残すことがあるようですね。

ぴぃ。
鳥には人の心は分かりません。ひと鳴きして飛び立っていきます。

「♪意地ぅをう通しゃァきゆーくつだぁー、
      とかくぅをう 人のぉ世はぁ住みにくぅぅいいー」

船頭の歌と都鳥の鳴き声の中、船はしずしずと進んで参ります。
あずまの国の空は今日も蒼く広がっております。

***

ここまで。

でわでわ。ぴょんか。むきぅ。



























2019年5月8日水曜日

恋のかけひき既読スルーにガクブルです

今日の一首
『既読スルーされた数だけ幸せに』きっとそうよね。言ってよ、「そうだよ」
                                                              詠み人うさ
今回は、うさオリジナルの歌です。
とわいえ。
本歌というか元ネタがありまして。
「既読スルーされた数だけ幸せになれる」広中 裕介  (著)
という書籍なのですが。当然うさは読んでませんよ。
既読スルーって怖いですよね。
モテる人のLINEはここが違う、みたいな本では、
駆け引きの1つとして、わざと既読スルーして、相手を焦らして気を引く、
みたいなことが、書いてまするが。
が。
だけれども。
うさは、わざと既読スルーなんて、相手に嫌われないか、怖くて、できません。 
ガクブルですよ。
普通出来ないですよねぇ。
「あえての、既読スルー」、あなたは、出来る派?出来ない派?
でわでわ。ぴょんか。むきぅ。


ブログ更新しました

一般参賀はすごい人でしたねえ : 宇佐かおる https://lineblog.me/kusachabg/archives/1646981.html

2019年5月7日火曜日

恋するかほりは、思ひ出の花たちばな

暑い日が続きますよね。
みなさん熱中症ならぬようご自愛くださいね。
今日も初夏の歌です。しかも二本立て!

橘のにほふあたりの うたた寝は 夢も昔の袖の香ぞする
                                                       藤原俊成女(新古今集)

読み方は、
「たちばなの におうあたりの うたたねは ゆめも むかしのそでの かぞする」
ふじわらのしゅんぜいのむすめ

訳すと、
橘が美しく咲き誇っている場所で、うたたねをすると 夢の中にも昔の恋人の香りが出てきて、あの頃のことを思い出したですよ。
ぐらいでしょうか。

「たちばなの香り」イコール「昔の恋人がつけていた香り」が、
当時のお約束、王道だったのです。
現代でいう香水の代わりに、当時は各々が好みの香木を調合し、袖に焚きしめていました。
しかし、このブログ、ほとんど何も調べずに、適当に書いてますね。
間違ってたと文句いわれても、お相手はできませんので、ご容赦下さいね。

「たちばなの香りのお約束」のもととなつたのが、古今集にある詠み人しらずの
この歌になります。

五月待つ花橘の香をかげば 昔の人の袖の香ぞする
(さつきまつ はなたちばなの かをかげば、むかしのひとの、そでのかぞする)

訳すと、
夏を待って咲く橘の花の匂いを嗅ぐと、以前愛した人が好きだった柑橘系の香りと同じですねえ、つい思い出してしまいます。

ちなみに橘は今のミカンでしょうか、花たちばなというと、ミカンの花になりますか。
五月待つの歌は、伊勢物語にも登場します。切ないお話なのですが、その話は、また。
この歌を、後の歌人たちが、盗作いや「本歌とり」をしてたくさん歌を作ったので、
「たちばなの香りのお約束」ができたのでしょうかね。勝手に思ってるだけですが。


匂いは、思い出を呼び起こします。
スクランブル交差点で雑踏の中を歩いていたら、ふと昔付き合ってた人の香りがして、
思わず立ち止まりそうになった。
なんてコトは、あったコトないのですが、素敵な体験のような気がします。
そんなことないですかね。


今回の2つの歌は、古今と新古今の雰囲気の違いが出てるなぁというお話や、
俊成女の歌が百人一首に何故載ってないの?という謎とか、いろいろ展開できそう
なのですが、そのへんは、気がむけば書きます。
気が向かなければ、一生かきませんね。
でわでわ。ぴょんか!むきぅ。


2019年5月3日金曜日

目には青葉


今日は暑かったですねえ。

目には青葉 山ほととぎす 初鰹

基本このブログは、
和歌/短歌メインの予定なのですが。
良いものは良いのです。

江戸時代の山口素堂という人の作らしいです。
ええ、今回調べて、はじめてしりましたよ。
作者しらなくても好きでも良いですよね。

でわでわ。ぴょんか。むきぅ。