2019年5月2日木曜日

月をさかりて

   令和という元号の元ネタとなった、万葉集が売れてるそうで。
 古典好きうさとしてはうれしい限りです。
 万葉集の中でも、うさのお気に入りの一つがこれです。


  北山に たなびく雲の青雲の 星さかり行き 月をはなれて
                         持統天皇


「さかり行き」は「離り行き」と書きます。
  訳すと、
「北山にたなびく青みを帯びた灰色の雲が、星から離れて行き、月から離れて行き」


 天武天皇が無くなった際に、皇后の持統天皇が詠んだ歌です。
 雲が死んだ夫で、星が子供たち、月が持統天皇でしょうかね。
 根拠はありませんよ。ええ、ありませんとも。

 こういう追悼の歌のことを万葉集では、挽歌(ばんか)といいます。
 挽歌には切ない歌が多いです。
 あたりまえですかね。
 人が死んだときに、その人の悪口をいう方はいませんよね。
 祟られますから。たぶん。 

  でわでわ。ぴょんか。むきぅ。


*画像は国立天文台から


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